バランスの良い食生活を心がけましょう。
花粉症に対する根本的な対策としては体質の改善が挙げられますが、そのために重要な要因の一つが「食生活」です。動物性タンパク質の過剰摂取、脂質や糖分の摂取量の増加による高カロリーの食事などが、アレルギー体質になりやすくなる要因と言われています。バランスの良い食生活が何より大切で、肉中心の欧米型の食生活よりも、野菜や魚が中心の和食がおすすめ。また、スナック菓子やインスタント食品など食品添加物が多い食品も花粉症を起こしやすい体質になる原因と考えられているため、注意が必要です。
ここでは、花粉症対策に効果のある食べ物についてご紹介します。
花粉症対策には、ムチンが効果的です。
花粉は鼻や喉の粘膜から体内に侵入するため、花粉症対策には粘膜を強化する働きのある「ムチン」の摂取が効果的です。ムチンは粘り気がある糖タンパク質の一種で、オクラ、なめこ、レンコンなど粘り気のある食品に多く含まれていますが、その中でも特におすすめの食材はレンコンです。レンコンには、ムチンの他にアレルギーを引き起こす原因となる「IgE抗体」を減少させる効果のあるポリフェノールも含まれているため、花粉症には効果があります。
緑黄色野菜やレバーなどに含まれる、ビタミンA(カロテン)、果物や淡色野菜に含まれるビタミンC、レバー、納豆、卵などに含まれるビタミンB2なども、粘膜の強化に効果的です。
緑黄色野菜を食べて、免疫力をアップさせましょう。
花粉症対策は日頃から免疫力を高めておくことが重要です。免疫力を高めるためには、抗酸化作用があり、リンパ細胞の作用を活性化させるビタミンA(カロテン)の摂取が効果的。カロテンを多く含んでいる人参やほうれん草などの緑黄色野菜を積極的に摂るように心がけましょう。
うなぎ、アーモンド、植物油などに多く含まれるビタミンE、果物や野菜類に含まれるビタミンCも免疫力アップに効果があります。ただし砂糖は、免疫細胞である白血球の機能を低下させてしまうので、摂り過ぎに注意しましょう。
食事で冷え性の体質を改善しましょう。
全身の血行が悪い冷え性体質も、花粉症になりやすい要因と言われています。冷え性を改善する食事のポイントは、果物や上白糖などの体を冷やす食品の摂取を控え、根菜類、生姜、にんにくなどの体を温める食品を積極的に摂取することです。また、動物性脂肪やコレステロールの摂取を控え、食物繊維が豊富に含まれる野菜やきのこ類を摂ることで、血液がサラサラになり血行が良くなり、冷えを改善できます。
バランスの良い食事はもちろんですが、規則正しい食事や適度な運動もアレルギー体質を改善するために、日頃から心がけておきましょう。