美容外科で花粉症対策?!鼻に垂らすだけのボツリヌストキシンって?


ボトックス注射の成分が花粉症治療にも効果がある?!119612.jpg

最近、美容整形のメニューに花粉症対策が加わってきています。「しわを消したり、ワキガに効果的なボツリヌストキシンで花粉症対策なんてできるの?」と思われるかもしれませんが、美容整形で使われているボツリヌストキシンという薬品を花粉症対策に応用した治療法があるのです。
その治療法は、高濃度のボツリヌストキシンを鼻の粘膜に垂らすだけ。時間にして10分もあれば終わる施術です。その効果は人によって差がありますが、だいたい1週間から数か月程度ですので、シーズン中に2~3回程度の施術が必要になります。


ボツリヌストキシンが、花粉症の症状を和らげる仕組み

美容整形で使われているボツリヌストキシン、どのように花粉症の症状に作用するのでしょうか。
そもそもボツリヌストキシンとは、筋肉の動きを緩めることで「表情しわ」を目立たなくしたり、汗のでる腺の活動を抑えることで汗の出を少なくしたりする物質です。花粉症対策としてボツリヌストキシンが使われる場合には、副交感神経の反応を抑制することで、鼻水の分泌を抑えます。
内服薬の場合は眠気や喉の渇きといった副作用がありますが、このボツリヌストキシンには副作用がほとんどないために新たな花粉症治療法として注目されています。

美容整形での花粉症治療はベッドで10分ほど横になるだけ!

美容整形で行われる治療というと、レーザーを照射したり、メスによる手術を想像するかもしれませんが、ボツリヌストキシンによる花粉症の治療は「ベッドで仰向けに寝るだけ」です。
治療のステップは...
1.ベッドの上に仰向けに寝る
2.ボツリヌストキシンを鼻膣内に垂らす
3.ボツリヌストキシンが粘膜に吸収されるまで、10分ほど横になって待つ
施術後はしばらくの間、鼻をかむことを我慢します。ボツリヌストキシンが鼻から喉にまわることを心配する人もいますが、その心配はほとんどありません。


ボツリヌストキシンによる花粉症治療のメリットとは?

ボツリヌストキシンによる花粉症治療には、副作用が出にくいこと以外にも色々な利点があります。
【すぐに終わり、痛くない】
レーザーで粘膜を焼いたりすることもなく、薬品を垂らすだけなので痛くありません。10~15分程度で終わります。
【効果が1日以上続く】
内服薬は毎日飲まないといけませんが、この治療は個人差があるものの1週間から数か月は続きます。
ボツリヌストキシンによる花粉症治療は、くしゃみや鼻水で化粧を崩したくない人や、仕事中に眠気が出ると困る人に最適です。ただし美容外科でのボツリヌストキシン花粉症治療では保険が使えませんので、自分の症状と治療のメリットをよく比べてきめてください。

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この記事の監修医師

医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師

・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会

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医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長 麻生 泰 医師

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