脂肪注入豊胸とは?
脂肪注入豊胸とは、自身のお腹周りや二の腕などの皮下脂肪を抽出して、バストに直接注入することにより、バストアップを試みる施術法です。
自身の組織を用いた施術なので、アレルギーなどの拒否反応がおこりにくく、吸引する脂肪はお腹周りから二の腕、ふくらはぎと様々ななところから抽出することができます。
そのため、気になるところを優先的にシェイプアップさせ、同時にバストアップもできるというお得な施術です。
他にも、形や動き、感触までも自然な仕上がりになりやすく、周囲にバレにくい豊胸手術です。また、脂肪注入豊胸は注入した脂肪が定着すれば持続時間は半永久的という他の施術にはない魅力があります。
脂肪注入豊胸のデメリット
脂肪注入には数多くのメリットがありますが、デメリットも少なくありません。脂肪注入豊胸のデメリットを一つ一つ解説いたします。
持続時間がわからない
脂肪が定着すれば、その効果は半永久的であると述べましたが、もし定着しなかった場合は残念ながら脂肪が吸収されて施術直後よりもサイズダウンしてしまいます。
その場合、脂肪がどの程度の期間で吸収され、どれ位の分量がバスト内に残るのかは予測がつかず、個人差によるものが大きいのがデメリットです。
大胆に大きくすることができない
自身の皮下脂肪を抽出するため、当然ながら量には限界があります。さらに、バストの皮膚の伸縮性によっても、注入できる脂肪の量は変わります。
個人差がありますが、一般的な脂肪注入によるバストアップは1カップ~1.5カップ、大きくできても2カップ程度が限度とされ、大胆なバストアップは望めません。
費用が高額
脂肪注入豊胸はメスを使うような手術ではありませんが、まず皮下脂肪の脂肪吸引とバストへの脂肪注入の二つの工程が必要なため、他の施術とくらべても高額です。
費用は安くても約40万程度、脂肪の定着率を高めた最新鋭の機器を使用した施術なら100万円以上かかるものです。
しこりが発生する可能性がある
しこりとは、脂肪注入の際に混合してしまった不純物や壊死してしまった脂肪細胞が固まり、バスト内に異物のようなものが生じてしまう後遺症です。
脂肪注入にはこのしこりが発生する確率がやや高く、すぐに除去手術を行わないと石灰化して石のように固くなったり、瘢痕化して炎症をおこしたりする危険があります。
皮膚に凹凸ができるかもしれない
ごく稀なケースですが、バストに脂肪注入する前の脂肪吸引で、皮下脂肪を抽出しすぎてしまったり、均等に吸引できなかったりすると、吸引した部分に凹凸ができてしまうこともあります。
痩せ型の人には向かない
脂肪注入豊胸では、自身の脂肪を使うため皮下脂肪が多い方には効果的です。しかし、痩せ型で体のどの部位にも皮下脂肪が少ない方は、場合によっては施術そのものができないこともあり得ます。
なんとか抽出できても、皮膚の凹凸ができやすかったり、脂肪の量が少ないため十分なバストアップ効果が得られなかったりと、痩せ型の方にとってはハードルが高い施術です。
脂肪注入豊胸の種類
脂肪注入はデメリットも多い施術法ですが、現在では研究が進みこれまで述べてきようなデメリットを改善した脂肪吸引の施術法も確立されてきています。
ピュアグラフト
脂肪注入豊胸で起こりがちな「しこり」ですが、これは脂肪を吸引した際に使った麻酔などの不純物や老化した脂肪細胞を除去しきれないことによって生じるとされています。
ピュアグラフトは吸引した脂肪をフィルターにかけて不純物を取り除くことによって、しこりのリスクを減らし、従来の脂肪注入豊胸よりも脂肪の定着率をアップさせることができます。
コンデンスリッチ
コンデンスリッチ法は、不純物を取り除いた脂肪をさらに圧縮したものと、脂肪幹細胞というあらゆる組織に変身する細胞と一緒にバスト内に注入します。
これにより、さらなる脂肪定着率の向上としこりのリスクの低下、さらに脂肪を圧縮させるため痩せ型の人にもある程度の効果が期待できます。
セリューション
コンデンスリッチと同じく脂肪と脂肪幹細胞の両方をバストに注入する手法です。こちらは、脂肪の定着率を最大限に高めた施術と言えます。
前述のとおり脂肪が定着すれば半永久的に持続しますので、1回の施術で生涯豊かなバストを保持できる可能性が高くなります。ただし、他の脂肪注入豊胸よりも費用がさらに高く、およそ150万程度の高額な施術です。
まとめ
脂肪注入はデメリットの数も多い施術ですが、それでも代表的な豊胸手術の一つとして人気を博しているのは一つ一つのメリットが大きいからです。
自身の脂肪組織を用いることで、確かな安全性と自然な形や感触を実現できる脂肪注入豊胸は、他の施術では時間できない魅力が詰まった施術法です。