痩せ型の人は脂肪注入による豊胸ができない?
- 公開日:2018年09月03日(月)
- 最終更新日:2024年09月26日(木)
体が細い痩せ型の人に多い、大きくキレイなバストへの憧れ。
豊胸手術で手に入れようと思ったけど、自分の脂肪を使用する脂肪注入の豊胸は脂肪の少ない痩せ型の人には無理って本当?
いいえ、答えは「NO」です。
痩せ型の人でも脂肪注入による豊胸も可能です。
豊胸できる大きさや量にもちろん限りはありますが、痩せ型の人でも体から脂肪を吸引して豊胸することができます。
脂肪注入の豊胸と痩せ型の人が行う場合の注意点やリスクを解説していきます。
脂肪注入による豊胸手術とは
まずは、脂肪注入による豊胸手術がどういった手術かを解説します。
豊胸手術の1つである脂肪注入は豊胸を行う本人の脂肪を吸引し、吸引した脂肪をバストに注入することでバストアップさせる豊胸手術です。
バストアップができることはもちろん、体の無駄な部分の脂肪を吸引するため、同時に体のダイエットやサイズダウンができます。
同じような豊胸手術で、ヒアルロン酸を注入する手術もありますが、体にとって異物であるヒアルロン酸とは違い、自身の体の一部である脂肪を注入します。
そのため、体にアレルギーなどの拒絶反応が起きる事がなく、安全性も高い手術です。
体にとって異物であるヒアルロン酸やシリコンバッグによる豊胸に抵抗を感じる人には、より安心できる豊胸手術として人気です。
注入するための脂肪を自分の体から確保できるか
自分自身の体についている脂肪をバストに注入する脂肪注入の豊胸は、当然体に十分な脂肪がついていることが前提の豊胸手術です。
体の他の部位から脂肪を吸引できなければ、バストに注入するだけの脂肪も確保できません。
そのため、脂肪注入は体から脂肪をしっかり確保できることが前提の豊胸手術といえます。
病院やクリニックの医師によっても異なりますが、脂肪注入による豊胸が可能かどうかの目安は、肥満度を表す体格指数であるBMIが17以上といわれています。
BMIは、「BMI=体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)」で計算することが可能です。
この数値が、17、18ぐらいを限界と考えている病院やクリニックの医師が多くみられます。
また、1カップアップする為に必要な脂肪量は、おおよそ200cc程度です。
一般的な体型の人であればこれだけの脂肪量の確保は容易ですが、これを痩せ型の人が確保できるかが問題となります。
これが痩せ型の人が脂肪注入による豊胸手術ができない、とよく言われる理由です。
痩せ型の人も脂肪注入による豊胸は可能
体に脂肪が少ない痩せ型の人は、脂肪注入による豊胸手術は不可能とよく言われていますが、痩せ型の人でも体には少なからず脂肪は存在します。
太ももやおしりなど少量でも体から脂肪を吸引することができれば、痩せ型の人でも脂肪注入による豊胸は可能です。
ただ、脂肪の量が少ない分、一般的な体型の人と比べてバストを大きくできるサイズに大きな違いが出てきてしまいます。
つまり、痩せ型の人は脂肪注入によって豊胸することは可能ですが、大きくできるサイズは限られてくる、ということです。
体に脂肪がない痩せ型の人が、2カップや3カップサイズを大きくしたい、という考えはあまりにも無理があります。
しかし、1カップや1/2カップだけでも良いから大きくしたい、という希望は実現することができます。
痩せ型の人も脂肪注入によって豊胸は可能ですが、豊胸するサイズには限界があるということになります。
吸引部の凹凸のリスク
これは痩せ型の人に限らず、脂肪注入で豊胸を行う際の代表的なリスクの1つです。
体はどの部分でも、脂肪の下に筋肉が存在します。
この筋肉は普段、脂肪で覆われることでその存在は隠れてしまっています。
しかし、豊胸のために今まで筋肉を隠してくれていた脂肪を吸引することによって、筋肉の凹凸が表面化してしまうのです。
この吸引部の凹凸のリスクは、適切な知識と技術を持った医師が背術を行えば、筋肉の凹凸が表面化しない程度に脂肪吸引を行ってくれるため、それほど大きな心配は必要ありません。
ただ、痩せ型の人の場合、ギリギリまで脂肪を吸引するケースが多くなってしまうため、一般的な体型の人と比べ吸引部の凹凸のリスクが高まってしまいます。
つまり、バストを大きくするためには、脂肪の注入量をより多く確保しなければならず、その分だけ吸引部の凹凸のリスクが高まるのです。
この吸引部の凹凸を避けるのであれば、注入量をできるだけ減らし体に脂肪を残す必要があります。
が、そうすることでその分だけバストへの注入量は減ってしまい、豊胸のサイズは小さくなってしまいます。
医師によって見解は様々
ここまで痩せ型の人でも脂肪注入による豊胸は可能と解説してきましたが、本当に豊胸手術を検討するのであれば、まずはクリニックや病院へ相談しましょう。
どの程度の痩せ型の人まで手術が可能かは、やはり医師それぞれで意見や見解は異なります。
ご自身の体型や希望サイズをしっかり伝え、より安全で安心して手術を任せられる医師かどうかを見極める必要があります。
無理に脂肪を吸引してしまい、凹凸やその他のリスクが発生してしまっては後々に後悔することになってしまいます。
吸引しても安全でキレイな状態の体を保てる脂肪量と、ご自身の希望するバストサイズをしっかりと照らし合わせましょう。
まとめ
今まで痩せ型だからという理由で脂肪注入による豊胸手術を諦めていた人でも、豊胸は可能です。
極端に大きなバストアップはできなくても、あなたの体に存在する少量の脂肪を利用すれば、痩せ型の人でも脂肪注入による豊胸はできます。
確かな技術を持つクリニックや医師に希望のサイズをしっかり相談し、安全性を保てる最低限の脂肪吸引量を考慮しながら、できる限りにバストアップをしてみましょう。
痩せ型だから無理と諦めていた人も、まずはクリニックや医師に相談してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修医師
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会
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