喫煙がバストに与える悪影響
- 公開日:2018年07月24日(火)
- 最終更新日:2024年09月25日(水)
バストに悪影響なタバコの作用
タバコに含まれるニコチンやタールの悪影響は有名です。その作用は、動脈硬化や発がん率の上昇、脂肪の蓄積などを招き「百害あって一利無し」なものです。
そして、その百害の中にはバストに対する悪影響もあります。バストの成長を止めるだけでなく、場合によってはバストのサイズを小さくしてしまう恐れもあります。
喫煙のバストへの悪影響を及ぼす作用が以下のもので、それらについて一つ一つ解説していきます。
・血管収縮
・覚醒作用
・ドーパミンの活性化
・ビタミンCの破壊
・依存性
血管収縮によるバストへの悪影響
タバコには血管を収縮して、血行を悪くする作用があります。血液の役割は体の組織に必要な栄養素を届けることなので、その流れを悪くすることはバストを含む体全体に悪影響です。
例えば、バストの肌に張りを与えるには、肌細胞の新陳代謝が重要です。そして、細胞の新陳代謝にはタンパク質やビタミンB2などの栄養が必要不可欠なので、タバコが肌細胞の代謝を阻害して結果的にバストが萎むこともありえます。
また、バストを膨らますには女性ホルモンの働きが重要ですが、女性ホルモンは子宮で生成されるため当然ながら栄養が必要です。つまりタバコは、女性ホルモンにも悪影響をあたえるということです。
喫煙が女性ホルモンに与える悪影響
前章で血管収縮作用による女性ホルモンの悪影響について述べましたが、タバコの作用が女性ホルモンにもたらす悪影響はそれだけではありません。
女性ホルモンのメカニズム
女性ホルモンは女性らしい丸みのある体を形成したり、肌や髪に張り・ツヤを与えたり、身体を妊娠できるように変化させたりと様々な役割があります。
そして前述のとおり、体内で生成される女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類が存在し、この二つは生理周期に合わせて交互に活性化します。
そのサイクルをホルモンバランスと称し、ホルモンバランスが整うことが肌質の改善やバストアップに繋がります。そして、逆にホルモンバランスが乱れれば肌やバストへの悪影響となります。
覚醒作用によるホルモンバランスの乱れ
覚醒作用とは端的に言うと「目を覚まさせる」作用です。就寝前などにタバコを吸うと、覚醒作用で眠りが浅くなります。
女性ホルモンは就寝時に多く分泌されますが、覚醒作用による浅い眠りでは分泌が阻害されバランスを崩す要因になります。
ドーパミンによるホルモンバランスの乱れ
ドーパミンとは神経伝達物質で脳内で生成され、快楽や幸福感を感じさせるものです。そして、ドーパミンが活性化すると男性ホルモンの分泌が促されます。
女性でも多少の男性ホルモンは持っているもので、体の健康を維持するのに必要なものです。しかし、タバコによって男性ホルモンが増加すると女性ホルモンの分泌を阻害してしまう恐れがあり、ホルモンバランスを乱す要因になります。
タバコが体内のビタミンCを破壊する
ビタミンCは非常に強い抗酸化作用があります。抗酸化作用は細胞の新陳代謝に役立つものでバストの肌に張りを与えてくれます。
加えて、ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働きもあり、バストを支えるのに重要でコラーゲンで構成されたクーパー靱帯という組織の助けにもなります。
以上のことからバストケアにはビタミンCが必要不可欠と言えますが、タバコはビタミンCを破壊する作用があります。一説によるとタバコを2本吸えば、一日に必要なビタミンCが全て破壊されてしまうとのことです。
タバコの依存性による悪循環
タバコに含まれるニコチンには強力な依存性があります。例えば同じくバストに悪影響があるとされるコーヒーなら、バストケアのために控えることはそう難しくありません。
しかし、依存性の高いタバコではそう上手くはいきません。バストケアのためにタバコを控えても、依存性による衝動が相当なストレスとなりえます。
ストレスもホルモンバランスを乱す要因になり、やめてもバストや肌に効果がでるまで時間がかかることもあります。そして、ストレスに耐え切れなくなってタバコに手をだせばこれまでご紹介した悪影響に再びさらされるでしょう。
しかし、ストレスを解消するためにタバコを吸い始めても、本来タバコはストレスを軽減するどころか増大させるものです。つまりは、容易に抜け出せない悪循環に陥ってしまう恐れが喫煙にはあります。
まとめ
喫煙の害は有名ですが、バストに影響を与えることはあまり知られていません。しかし、これまで述べた通りタバコにはバストへの悪影響となる要素が多数存在します。
依存してしまってからでは、抜け出すのは困難です。そのため、女性らしいバストや肌を持ちたいなら喫煙するべきではありません。もうすでに喫煙しているのなら、まずはやめて吸いたい衝動を消すことから始めましょう。
この記事の監修医師
医療法人社団東美会 理事長 兼 東京美容外科 統括院長
麻生 泰 医師
・慶應義塾大学医学部 非常勤講師
・日本形成外科学会
・日本美容外科学会
・日本マイクロサージャリー学会
プロフィール詳細はこちら